冬の珍味、何処が違う?この記事では、「香箱ガニ」と「セコガニ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「香箱ガニ」とは?
簡単に言ってしまえば本ズワイガニの雌にあたります。
近年はECサイトの販売元における冷凍・冷蔵技術、通運業の同技術の向上でグンと口に入る機会も増えた事でしょう。
一回り、二回りも小さい香箱ガニは4〜5匹程度で4〜5000円程度が相場です。
実際に身を食べる部分は少なく、いわゆる内子と外子を食べるのがメインの目的だと言っていいでしょう。
また濃厚なカニ味噌は癖になる味であり、独特の食感である内子と外子と合わせて食べるのが推奨されています。
但し香箱ガニは石川県が誇るカニブランド「加能ガニ」の雌にのみ使う事が許されている名前でもあります。
このため越前ガニや松葉ガニの香箱ガニは存在していません。
「セコガニ」とは?
山陰地方の「松葉ガニ」越前地方の「越前ガニ」の雌に該当します。
つまり本ズワイガニの雌と言って間違いないでしょう。
基本的には地域によっての呼称の違いしかありません。
福井と山陰地方を結ぶ京都・兵庫の丹後地方だと「コッペガニ」と呼ばれる地域もありますが、基本的には「セイコガニ」それが訛って「セコガニ」と呼ぶ地域が多いと言えるでしょう。
「香箱ガニ」と「セコガニ」の違い
「香箱ガニ」と「セコガニ」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的には呼び方の違いであり、それ以外に差はありません。
但し紅ズワイガニの漁獲量が多い山陰地方では実際に道の駅などでの浜茹で品で同種の雌も混同して売られている事はあります。
また基本的に香箱ガニは「加能ガニ」のネーミング採用が決まった2006年以降にグンと知名度が広がったと言っていいでしょう。
それまでは石川県内でも実際に近江町市場等で「セイコガニ」「セコガニ」との名称で売られている事も多々ありました。
「セイコガニ」は越前地方「セコガニ」は山陰地方で基本的に多く呼ばれる呼称です。
まとめ
「香箱ガニ」と「セコガニ」は本ズワイガニの雌を指したものであり、基本的には同一だと言っていいでしょう。
前者は主に石川県・能登半島産、後者は山陰地方、それぞれの漁獲者や販売店で主に使われる名称になります。
「紅ズワイガニ」の漁獲量の多い兵庫・鳥取・島根では実際に売店なので同種の雌を「セコガニ」として扱っている事もあるため注意が必要です。