日本では、昔長さの単位として「尺」、重さの単位として「貫」をベースにする「尺貫法」が使われていましたが、今ではほとんど目にすることはなく「メートル」や「グラム」が使われています。
この記事では、「グラム」と「ポンド」の違いを分かりやすく説明していきます。
「グラム」とは?
「グラム」とは、世界共通の重さの単位であり、元々は1790年にフランス革命後のフランスで制定されて世界中で採用されたものです。
1000グラムが1キログラム、1000キログラムが1トンです。
英語」では「gram」あるいは「gramme」と記述します。
「ポンド」とは?
「ポンド」とは、アメリカで採用されている度量衡である「ヤード・ポンド法」の重さの単位です。
1ポンドは約450グラムで、1ポンドは16オンスです。
英語では「pound」で、「パウンド」とも読みます。
しかし、「ポンド」を表す記号は「lb」で、これは、古代ローマで「pound」が使われていた時にそれを計測する天秤ばかりのことを「libra」と言っていた名残だと言われています。
「グラム」と「ポンド」の違い
「グラム」と「ポンド」の違いを、分かりやすく解説します。
「グラム」も「ポンド」も重さの単位ですが、その違いは極めて明確です。
つまり、正確に言えば「1ポンドは0. 45359237kg」であると言うことになります。
また、違う観点から見れば「1グラム」は「蒸留水1ミリリットルの重さ」ですが、「1ポンド」は「普通の大人が1日に食べる小麦の重さ」です。
まとめ
ここまで説明して来たように、今では「ヤード・ポンド法」を使用しているのはほぼアメリカ合衆国だけです。
では、なぜアメリカは今になっても他の国と同じ単位を使用しないのでしょうか。
元々はフランスでメートル法が考案されたときに、同じように世界の共通の単位にするために作ったものなのですが、結局フランスの単位が世界単位になった今日でもその時の悔しさを忘れていないのが利用なのではと考えられています。