ダイヤモンドの価値を決める基準として「カット」と「カラット」があります。
この2つはそれぞれ何を指しているのでしょうか。
今回は、「カット」と「カラット」の違いを解説します。
「カット」とは?
ダイヤモンドの「カット」とは、「切り方や研磨の具合」を指します。
「カット」の使い方
ダイヤモンドは鉱山で採掘される形跡から切り出して初めて宝石として評価されます。
宝石としての切り方や研磨の具合を評価する基準が「カット」です。
ダイヤモンドは切り方や磨き方によって輝きが大きく変わります。
評価基準としては対称性や形状など見た目の素晴らしさのほか、切り方や磨き方がどれだけ輝きに影響しているかがポイントです。
具体的には総合的に形を評価する「プロポーション」、研磨具合を評価する「ポリッシュ」、形状の対称性を評価する「シンメトリー」の3項目で「カット」の評価を行います。
「カラット」とは?
ダイヤモンドの「カラット」とは、「重さ」です。
「カラット」の使い方
「カラット」は宝石の重量に使われる独特な単位です。
1カラットは0. 2グラムで、数値が大きいほど重く価値の高い宝石であると評価されます。
ダイヤモンドの評価基準の中では人の判断が介在しない唯一の項目であり客観的に測定されます。
「カット」と「カラット」の違い
切り方や研磨具合など宝石としての加工技術を評価するのが「カット」、重量を評価するのが「カラット」です。
「カット」はダイヤモンドの評価基準の中では人の手によって影響を及ぼすことが可能な唯一の項目であり、素晴らしい原石であっても加工次第で「カット」のグレードは大きく変わります。
「カラット」は原石のサイズに依存するため最初に切り出す時以外は人の手で変更することはできません。
「カット」の例文
・『カットグレードはトリプルエクセレントだ』
・『良質なカットのダイヤモンドは貴重である』
「カラット」の例文
・『結構指輪のダイヤモンドは0. 2カラットが平均サイズである』
・『ダイヤモンドは1カラットを超えると値段が跳ね上がる』
まとめ
ダイヤモンドの評価項目としては「カット」と「カラット」のほかに色を評価するカラーと透明度を評価するクラリティがあります。
ダイヤモンドを買う時には重要な基準なので意味を知っておきましょう。