この記事では、「菊」と「マム」の違いについて紹介します。
菊とは?
菊とはキク科キク属に属する植物のことをいい、仏花として知られています。
8世紀から9世紀頃に中国から日本に伝わりました。
当時は宮中など貴族階級で、観賞用の花として用いられていたようです。
当時は白い色の菊だけでしたが、安土桃山時代に入り黄色や紫などの色が増えたといわれています。
江戸時代になると、広く庶民の間にも広まりました。
品種改良が進み、大きな花の大菊などもあります。
現在、菊は葬儀の際などに飾られますし、お墓参りなどでお供えしたりします。
仏花なので、お見舞いの花束などには使いません。
マムとは?
マムとは菊のうち輪菊や小菊をのぞく洋菊のことをいいます。
クリサンセマム(Chrysanthemum)の略語で、日本からヨーロッパに伝わった菊が品種改良されて日本に戻ってきたものです。
ヨーロッパで品種改良される中で、日本の菊とは雰囲気や見た目が全く違うものになりました。
スプレーマムやポットマム等があります。
スプレーマムはヨーロッパで誕生した菊で、3㎝から6㎝くらいの花が1本の茎から枝分かれして沢山咲きます。
スプレー状に花を咲かせることからスプレーマムと呼ばれるようになりました。
ポットマムは鉢植え(ポット)で育てやすいように品種改良された洋菊です。
観賞用として庭で育てている人も多くいます。
菊とマムの違い
菊のうち輪菊や小菊をのぞく洋菊がマムになります。
伝統的な和菊は仏花として用いられますが、マムは観賞用として用いられることが多いです。
和菊は中国から伝来し日本で改良されたものですが、マムはヨーロッパやアメリカなどで品種改良されたものをいいます。
まとめ
菊のうちヨーロッパやアメリカにわたって品種改良されたのがマムです。
菊は仏花として葬儀の際などに用いられることが多いですが、マムは観賞用として用いられることが多く仏花のイメージはありません。