この記事では、「借入依存度」と「自己資本比率」の違いを分かりやすく説明していきます。
「借入依存度(かりいれいぞんど)」とは?
「借入依存度」とは、「総資産のうち、借入金が占める割合を表した数値」です。
「借入依存度」は総借入(=長期借入金+短期借入金+社債+割引手形残高)÷総資産×100で求められ、「借入依存度」が高いほど、返済による負担が増して、会社の資金繰りを圧迫する可能性も高くなります。
一般的に「借入依存度」は50%から60%が目安とされており、60%を越えると資金ショートや倒産のリスクを警戒しなければなりません。
「自己資本比率(じこしほんひりつ)」とは?
「自己資本比率」とは、「総資本における自己資本の比率を表す数値」です。
「全体の資本調達のうち、返済不要の自己資本がどのくらい占めるかを表す数値」とも言い換えることができ、会社の財務面における安全性を判断するための指標として用いられています。
「自己資本比率」は自己資本÷総資本(=自己資本+他人資本)×100で求められ、「自己資本比率」が高いほど、経営が安定しており、資金ショートや倒産のリスクが低い会社であると言えるでしょう。
逆に、「自己資本比率」が低いほど、経営が不安定であり、会社の財務健全性や独立性に不安があると言えます。
一般的に「自己資本比率」は20%から50%あれば健全であるとされています。
「借入依存度」と「自己資本比率」の違い
「借入依存度」と「自己資本比率」の違いを、分かりやすく解説します。
「借入依存度」と「自己資本比率」はどちらも会社の経営状態や財務状況の安全性を計るために用いられている指標です。
「借入依存度」は「総資産における借入金の割合」のことであり、「自己資本比率」は「総資本における自己資本の比率」のことです。
まとめ
「借入依存度」は「総資産のうち、借入金が占める割合を表した数値」であり、「自己資本比率」は「総資本における自己資本の比率を表す数値」です。
どちらも、会社の安全性を計るための指標になりますが、定義や計算式に違いがありました。