この記事では、「七転八倒」と「七転八起」の違いを分かりやすく説明していきます。
「七転八倒」とは?
「七転八倒」は「しちてんばっとう」と読みます。
意味は「ひどい痛みや苦しみで転げ回る様子のたとえ」です。
あまりの痛みで床に転がってのたうちまわる様子を表します。
「七転八倒」の言葉の解説
「七転八倒」は、「七回転び八回倒れる」という意味の四字熟語です。
昔から中国に伝わる慣用句が由来とされ、「世の中が戦争により混乱する様子のたとえ」として使われていました。
学者、「朱子(しゅし)」と弟子との問答を記した歴史書「朱子語類(しゅしごるい)」には、殷(いん)時代の終わりを「七転八倒して上下崩頽(ほうたい)す」と記されています。
ちなみに、「七転八倒」は元々「七?八倒・七顛八倒」と表記されていましたが、常用漢字でない為に「転」が使われ、意味は「ころがる・くつがえる」で同じです。
「七転八起」とは?
「七転八起」は「しちてんはっき」と読みます。
意味は「何度失敗してもあきらめず、立ち直りどこまでもやり続けること」です。
送り仮名が入ると「七転び八起き(ななころびやおき)」と読みます。
負けずに何度でも取り組む姿勢を表す言葉で、成功するかどうかまでの意味は含まれていません。
「七転八起」の言葉の解説
「七転八起」は、「七回転んで八回起き上がる」という意味の四字熟語です。
中国の達磨大師(だるまだいし)という高僧が、少林寺で壁に向かって9年間座禅を続けて悟りを開いたことから、「だるま像」として親しまれ、倒してもすぐに起き上がる作りになっていることに由来していると言われています。
ここから「何度失敗してもくじけずに、立ち直って続けることのたとえ」という意味で使われる様になりました。
因みに、「七転七起」でない理由は「生まれてすぐに人の手を借りて起き上がることを1回目とするから」です。
「七転八倒」と「七転八起」の違い
「七転八倒」は「ひどい痛みや苦しみで転げ回る様子のたとえ」です。
「七転八起」は「何度失敗してもくじけずに、立ち直って続けることのたとえ」です。
まとめ
今回は「七転八倒」と「七転八起」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。