小学校で使った鉛筆の種類で年齢が解る?
この記事では、鉛筆の「B」と「HB」の違いを分かりやすく説明していきます。
「B」とは?
芯の部分が柔らかく濃い鉛筆の代表格が「B」で「Black」を意味します。
1つ上の濃さは「2B」下は「HB」になり、その間の存在だと言っていいでしょう。
鉛筆自体の製造数は1960年代半ばの最盛期の14億本から、1/3以下までに減少していますが、内訳は大きく変化。
時代の潮流にあわせて大きく生産シェアを伸ばしたのが「B」だと言えるでしょう。
1ランク上の「2B」とともに全国の小学校の鉛筆の指定・推奨を受けています。
「HB」とは?
近年では小学校でHBを使わなくなったのをご存知ない方もいらっしゃる事でしょう。
昨今では低学年は2B、高学年はBを推奨しているところが多くなり、かつての様に迷ったら「HB」という使われ方はしなくなりました。
「Hard Black」を略して「HB」となりましたが、硬めの黒の意味よりも硬めの「B」と言った方がわかりやすいかもしれません。
ランク的にはより柔らかく濃い「B」とより硬く薄い「F」の間に存在します。
「B」と「HB」の違い
「B」と「HB」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に鉛筆の芯の硬度と濃さに関しては戦前からほとんど変わっていません。
基本的には黒鉛と粘土を混ぜて焼き上げるだけであり、その比率によって芯のランクが決定されます。
また鉛筆の製造メーカーによっても独自の調整があり、シェア1位の『三菱鉛筆』は黒鉛と粘土が「HB」で7:3、2位の『トンボ鉛筆』は6. 5:3. 5の比率。
「B」の比率は公開されていないもの、それ以上に黒鉛が配合されている事になります。
まとめ
「HB」と「B」では前者の方が硬く薄い芯なのは間違いありません。
JIS規格の17種類の分類で柔らかく濃い部類のものからカウントして「HB」は7番目、「B」は6番目になります。
子供達の筆圧が弱くなった事や筆感に滑らかさを求められる傾向などから、かつて50%以上の占有率を誇った「HB」はその「2B」と「B」の後塵に降る事になりました。