「将来の展望」と「今後の展望」は同じような意味で使われますが具体的に何が違うのでしょうか、この記事では、「将来の展望」と「今後の展望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「将来の展望」とは?
「将来の展望」とは、「遠く離れた未来の見通し」を意味する言葉です。
遠く離れたところまで広く見通すことを「展望」といいます。
一般的には山の上から眺める景色や最上階から見渡す町並みなどさえぎるものがない場所で遠く離れたところまで見ることを指す物理的な意味合いで使われますが、比喩的な表現として遠く離れた先の時間を現時点から見通す意味でも使います。
「将来の展望」とは現時点から確定していない将来を想像して見通すことを指す表現です。
「将来」とは子供にとっての大人時代や大人にとっての老後など直近ではないある程度離れた未来を意味します。
「将来の展望」という場合は未来の中でも今すぐではない、それなりに遠い未来の見通しを示します。
「今後の展望」とは?
「今後の展望」とは、「今から後についての見通し」を意味する言葉です。
今から後、つまり現時点から見た未来の見通しを表します。
具体的な時点は示されていないのでやってくる直近の未来にもまだ時間があるずっと先の未来も含む表現です。
時間的な連続性のニュアンスを含む表現なので特定の時点だけの見通しではなくこれからどうなるのか、今からどうなっていくのかなど経過する時間も含めて表す時に用いられる言い方です。
「将来の展望」と「今後の展望」の違い
「将来の展望」と「今後の展望」の違いを、分かりやすく解説します。
「将来の展望」と「今後の展望」の違いは「時間」です。
「将来の展望」は現時点からある程度時間を空けて訪れる未来の見通しを意味するのに対し「今後の展望」は今すぐ始まる未来から先がどうなっていくのかの見通しを指す、という違いで区別されます。
10年後や20年後など遠い未来の時点の見通しが「将来の展望」で、現時点からスタートしずっと先まで続いていく未来の見通しを意味するのが「今後の展望」という違いで区別します。
「将来の展望」の例文
・『将来の展望について語る』
・『将来の展望には願望が混じっている』
「今後の展望」の例文
・『今後の展望を教えてもらう』
・『今後の展望ははっきりしていない』
まとめ
「将来の展望」と「今後の展望」は表している未来の時間が異なります。
よく似た言葉ですが意味は大きく異なるので注意してください。