この記事では、「少なくとも」と「少なくても」の違いを分かりやすく説明していきます。
「少なくとも」とは?
「少なくとも」は「少なく見積もっても」や「控えめに見積もっても」、「せめて」、「ともかく」、「少なくも」という意味を表すことばです。
「少なくとも」と同じような意味を表す言葉には「最低でも」や「とにもかくにも」、「とにかく」、「ともあれ」などがあります。
「少なくとも」の使い方
「少なくとも」は副詞として使われています。
「少なくても」とは?
「少なくても」は「少ないけれども」や「足りてないけれども」などのニュアンスを表す言葉です。
「ても」には「未成立の事柄を仮定条件として述べて、その条件から考えられる妥当な結果と対立する内容の文へ結び付ける語」としての意味や「その事柄を仮定条件として認めて、後の文を導く語」 としての意味などが含まれています。
「少なくても」の使い方
「少なくても」は接続助詞的に使われています。
「少なくとも」と「少なくても」の違い
「少なくとも」は「少なく見積もっても」や「控えめに見積もっても」、「せめて」などの意味を表す副詞です。
一方、「少なくても」は「少ないけれども」や「足りてないけれども」といった意味合いを表すフレーズになります。
「少なくとも」の例文
・『この製品を完成させるまでには少なくとも後5年はかかるだろう』
・『上達したいのならば、少なくとも1日4時間以上は練習することを心掛けなさい』
・『少なくとも経験が全て無駄にはならないはずだ』
「少なくても」の例文
・『少なくてもいいから水をもらえませんか?』
・『好きなことならばたとえ給料が少なくても構わない』
・『心の底から信頼できる人がいれば友達が少なくてもいい』
まとめ
「少なく見積もっても」や「控えめに見積もっても」、「せめて」などの意味を表す言葉が「少なくとも」、「少ないけれども」や「足りてないけれども」といった意味合いを表す言葉が「少なくても」ということでした。