「失敬」と「盗む」の違いとは?分かりやすく解釈

「失敬」と「盗む」の違いとは?違い

この記事では、「失敬」「盗む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「失敬」とは?

「失敬」「しっけい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人に対し礼を欠いた振る舞いをすること」です。

2つ目は「自分の方が先に席を立って去ること」という意味です。

3つ目は「他人のものを黙って自分のものにすること」という意味です。

4つ目は「人との別れ際や、軽く失礼を詫びる時に用いる語」という意味です。


「失敬」の言葉の使い方

「失敬」は名詞・形容動詞として「失敬だ・である」「失敬する・した」「失敬な奴」などと使われます。

「失」「うしな(う)」とも読み「なくす」という意味、「敬」「うやま(う)」とも読み「身を引き締めてうやうやしくする」という意味、「失敬」「身を引き締めてうやまう気持ちをなくすこと」になり、転じて「軽い気持ちで人のものを自分のものにすること」として使われます。


「盗む」とは?

「盗む」「ぬすむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「密かに他人のものを取って自分のものにすること」で、上記で紹介した「失敬」と同じ意味です。

2つ目は「他人の芸や考えなどを無断でまねる」という意味です。

3つ目は「人に気づかれない様に行動する」という意味です。

4つ目は「わずかな時間をやりくりして行動する」という意味です。

5つ目は「野球で盗塁すること」という意味です。

「盗む」の言葉の使い方

「盗む」は動詞として「盗む・盗んだ」と使われ、名詞形は「盗み」になります。

「盗」という漢字は「次」「皿」で成り立っていて、「人のお皿を見てよだれを垂らしている様子」を表しています。

ここから「人のものを取って自分のものにする」という意味で使われる様になりました。

「失敬」と「盗む」の違い

「失敬」「身を引き締めてうやまう気持ちをなくすこと」、転じて「軽い気持ちで人のものを自分のものにすること」です。

「盗む」「人のものを取って自分のものにすること」です。

「失敬」の例文

「失敬」の例文は以下の通りです。

・『君は随分失敬なことを言う奴だ』
・『今日はお先に失敬するよ』
・『人のボールペンを失敬する』

「盗む」の例文

「盗む」の例文は以下の通りです。

・『同慮の財布を盗む』
・『他の芸人のネタを盗む』
・『人目を盗んで不倫する』

まとめ

今回は「失敬」「盗む」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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