「戦々恐々」と「小心翼々」の違いとは?分かりやすく解釈

「戦々恐々」と「小心翼々」の違いとは?違い

この記事では、「戦々恐々」【せんせんきょうきょう】と「小心翼々」【しょうしんよくよく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「戦々恐々」とは?

足が震えてしまうほどあまりにも怖い出来事が起こった状況を「戦々恐々」【せんせんきょうきょう】といいます。

言葉の語源は深い溝淵を恐れながら覗き込むといった戦戦兢兢という言葉からきている四字熟語です。

この言葉には酷く緊張しているさまと、強い恐怖心に包まれて怖がる人の気持ちを表します。

同じ言葉を2回連続で使えばより怖い気持ちを強調しているわけです。


「小心翼々」とは?

とても気が弱いため、悪いことが起これば震えるほど動揺して、びくついてしまうさまを「小心翼々」【しょうしんよくよく】といいます。

心が震え上がってしまうほどかなり恐れている人の態度を表したり、驚愕の状況で腰を抜かす様子を表すとき使われている言葉です。

また、周囲が見えなくなるほど人間が酷く動揺して怯えている状態といった様子を表します。


「戦々恐々」と「小心翼々」の違い

「戦々恐々」「小心翼々」の違いを、分かりやすく解説します。

稲妻が走ったり、船が傾いて死への恐怖といった恐ろしい状況に巻き込まれた人のさまを「戦々恐々」といいます。

このことから怒鳴ったり、厳しくあたる上司や教師に叱られるのではないかと怯える人のさまを表すとき使う言葉です。

もう一方の「小心翼々」は怖い人に絡まれたり、意味もなく教師に叱られて怯えている自分のさまを表します。

「戦々恐々」の例文

・『轟音と共に崩れ落ちる橋の上に残った人々は戦々恐々の様子だった』
・『自分が出せる能力に限界を感じる選手は戦々恐々としている』

「小心翼々」の例文

・『強い者には小心翼々な態度を見せる友人が嫌い』
・『小心翼々な彼氏だが、彼女の前では勇敢に振る舞う』

まとめ

似ている意味を持つ言葉を2つご紹介しましたが、使い方に違いがありますので、状況に合わせてうまく使い分けてみるといいでしょう。

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