この記事では、「千変万化」【せんぺんばんか】と「変幻自在」【へんげんじざい】と意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「千変万化」とは?
目まぐるしく変化していくさまを「千変万化」【せんぺんばんか】といいます。
言葉の由来は、中国の書物に登場する周の穆【ぼく】という王であり、あるとき堰師【えんし】が王のため人形を持ってきたのですが、心臓や腎臓があるため人間のように滑らかな踊りを見せたといった話から変化するさまを指すわけです。
主に、局面があらゆる方向に変化して留まることを知らない状況を表します。
「変幻自在」とは?
自分が思うままに物事を変えられるという意味で使われているのが「変幻自在」【へんげんじざい】です。
思いのままに自分の姿を変えたり、出現場所を変えられるといった場面で使われています。
自分の意思によって自らをうまく操り、相手を驚かせる場面で使われている言葉です。
とくに、妖怪ものや幽霊を扱うアニメで姿や出没するところを変えて、敵を翻弄するといった状況で使います。
「千変万化」と「変幻自在」の違い
「千変万化」と「変幻自在」の違いを、分かりやすく解説します。
めまぐるしく変わるといった状況を表すのが「千変万化」といいます。
次々に事態が変わったり、状況が驚くほど変化していくという意味で使われている言葉です。
もう一方の「変幻自在」は自分の意思によって出没したいと思う場所に現れたり、男から女に姿を変えるなどできるという意味があります。
元々は幻のように現れては消えるといったことを、人の演技やプレー、考えについて重ね合わせて使うわけです。
「千変万化」の例文
・『戦後、日本は千変万化して先進国へと成長した』
・『いつの間にか街がめまぐるしく千変万化していて驚いた』
「変幻自在」の例文
・『俳優の兄は見た目や演技を変幻自在に変えられる』
・『ボールを変幻自在に操るテニスプレイヤーが出てきた』
まとめ
似ているような言葉ですが、意味や使う場面に違いがありますので、うまく状況に合わせて自分なり使い方を工夫してみるといいでしょう。