この記事では、「鬼おろし」と「大根おろし」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「鬼おろし」とは?
固形を少し残した状態の「鬼おろし」【おにおろし】は、噛む食感が楽しめるおろし方です。
噛むごとしゃきしゃきとした食感を楽しみつつ、独特な大根が持つ辛味と刺激も味わえるのが魅力になります。
このような言葉で呼ばれる理由には、竹製のおろしの刃がまるで鬼の歯に見えるほどぎざぎざした形であるため、大根をあえて形が不揃いにすりおろせるところからきているのです。
荒くおろせば水分があまり出ないので素材の旨みを残しつつ、噛むほどに刺激ある辛味と旨みが楽しめます。
「大根おろし」とは?
すりおろし機で大根を擦ったものを「大根おろし」【だいこんおろし】といいます。
一つの塊から繊維と水分にしたものであり、大根のしゃきっとした食感が無くなった状態になるわけです。
色は白く、辛味を感じる「大根おろし」は蕎麦の汁に入れたり、なめこを混ぜて醤油をかけて食べます。
細かく擦りおろせばふわっと空気を含む独特な食感が楽しめるのが魅力です。
大根の葉に近い太くて白い部分よりも、根に近い細い部分の青い方は辛味が強く出ます。
納豆と混ぜればくさみを緩和したり、魚の旨みを引き出す薬味として使えるわけです。
「鬼おろし」と「大根おろし」の違い
「鬼おろし」と「大根おろし」の違いを、分かりやすく解説します。
細かく大根を擦るのではなく、固形を残しつつおろすのが「鬼おろし」です。
金属製よりも竹製のおろし機の方が食物繊維やビタミンを壊さず、栄養素をそのままに辛味を抑えてすれます。
もう一方の「鬼おろし」は、おろしたときに大根の固形を残すため細胞が壊れないので、辛味成分が出ずに抑えられるすり方です。
「大根おろし」は固形を残さずにすりおろす方法であり、あえて細胞を傷つけて辛味の成分を引き出し、ぴりっとした辛さを感じられるようにおろします。
「鬼おろし」よりも魚や納豆の臭みを抑えたり、汁の味をまろやかにするといった使い方ができるおろし方です。
まとめ
同じ大根を使ったおろし方を指すものですが、すりおろした後の大きさや辛味の出方、使い方に違いがあります。
調理サイトや動画などで異なる点を比べてみるといいでしょう。