見た目と貝柱の有無の違いだけ?この記事では、「一枚貝」と「二枚貝」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一枚貝」とは?
パッと見て解る「一枚貝」といえば、アワビ、トコブシ等の高級食材に使われる平たい貝をイメージされる方が多いと思われます。
実際にはアワビやトコブシは巻き貝の仲間です。
しかしこの認識は間違っているとは言えません。
なぜならば「一枚貝」は生物学の分類上ではなく俗称にあたるからです。
そしてアワビやトコブシは巻貝に生物学上では分類されると言っていいでしょう。
「二枚貝」とは?
アサリ、ハマグリ、カキ、ホタテ等日本人の食卓にはお馴染みの貝がズラリとラインナップ。
見た目通りに二枚の貝が重なり閉じるタイプを指します。
いわゆる貝柱によって殻が閉じられるのが特徴的だと言っていいでしょう。
牡蠣からノロウイルスに集団感染や宮城県特産のアカガイが基準値を超えるマヒ毒を検出して出荷規制のニュースを昨今聞いた方も多いと思われます。
大量の海水を吸収する事で有害なプランクトンやノロウイルスを二枚貝が蓄積するのは有名な話です。
「一枚貝」と「二枚貝」の違い
「一枚貝」と「二枚貝」の違いを、分かりやすく解説します。
「一枚貝」は基本的生物学上の貝の分類では存在しません。
一見「一枚貝」に見えるアワビやトコブシは「巻貝」の進化したものになります。
このため「一枚貝」はその見た目で判断し呼ばれ方、いわゆる俗称だと考えていいでしょう。
「二枚貝」は生物学上の貝の分類の1つ、見た目通りに二枚の貝が重なって閉じるものを指します。
特徴としては貝を閉じる貝柱を持っている事や海水を大量に吸いこむと同時に有害な物質も吸い込み蓄積します。
カキのノロウイルスやアカガイの麻痺毒はその代表例だと言っていいでしょう。
まとめ
「一枚貝」は生物学的には存在しません。
アワビやトコブシは巻き貝の仲間として分類されています。
このため「一枚貝」はその見た目からの俗称であると言っていいでしょう。
一方の「二枚貝」は腹足綱に属する「巻貝」と同様に貝の生物学上の分類です。
当然ながら見た目から俗称で「二枚貝」と呼ばれる事もあるのが「一枚貝」との違いだと言っていいはずです。