この記事では、「手に負えない」と「手に余る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手に負えない」とは?
「手に負えない」は「てにおえない」と読みます。
意味は、「自分の力では及ばず、引き受けられない状態のこと」です。
あることをやろうと思ったり、やれと命令されたりした時に、自分の力では扱い切れず、引き受けられないと判断することを表します。
「手に負えない」の言葉の使い方
「手に負えない」は慣用句として使われます。
「手」は「その人の能力」という意味、「負えない」は「負う」の否定形で、「身に受けられない」「自分で引き受けられない」という意味、「手に負えない」で、「その人の能力では受けられないことのたとえ」として使われています。
「手に余る」とは?
「手に余る」は「てにあまる」と読みます。
意味は、「自分の力では扱い切れないほどの度合いであること」です。
あるものの量や度合いなどが大きすぎて、その人の能力を超えた状態を表します。
「手に余る」の言葉の使い方
「手に余る」は慣用句として使われます。
「手」は「その人の能力」という意味、「余る」は「度合いや力などがある程度以上にはなはだしくなる」という意味、「手に余る」で、「その人の能力の程度以上にはなはだしいことのたとえ」として使われています。
「手に負えない」と「手に余る」の違い
「手に負えない」は「その人の能力では受けられないことのたとえ」です。
「手に余る」は「その人の能力の程度以上にはなはだしいことのたとえ」です。
「手に負えない」の例文
「手に負えない」の例文は以下の通りです。
・『あの子は手に負えないいたずらっ子だ』
・『この仕事は自分の手に負えない』
・『大型犬を飼っているがもはや手に負えない』
「手に余る」の例文
「手に余る」の例文は以下の通りです。
・『この仕事は新人の手に余るだろう』
・『手に余る量の資料を任される』
・『彼女の汚部屋は掃除しようにも手に余る』
まとめ
今回は「手に負えない」と「手に余る」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。