「キャリアウーマン」という言葉が一般的になったように、女性を表す「ウーマン」は日本語でもよく見られる単語です。
英語で書くと“woman”で、男性を表す“man”の対義語になります。
ですが、女性を表現する際に“female”という言葉もあるのはご存知でしょうか。
この記事では、“female”と“woman”の違いを分かりやすく説明していきます。
「female」とは?
男性を表す“male”の対義語で、「女性、 雌」という名詞で使う場合と「女性の」という形容詞で使う場合があります。
“female”は生物学的な雄雌の話であるため、人間や動物、植物にも使うことができる単語です。
英語では生物学上の性別を指す際に「sex」という言葉を使うので、“sex female”と書いて「(生物学上)女性」という意味を表す場面が多々あります。
特に公的書類やパスポートなど、改まった形式のものはこの表現がよく使われています。
「female」の使い方
A. I saw a female lion. (私は雌のライオンを見た)
B. This meeting consists of 10 females. (この会議は10人の女性で構成されている)
A. が形容詞、B. が名詞として使われている例です。
シンプルに生物学上の「雌」を指す単語なので、生き物全てに使うことができるのが大きな特徴です。
「woman」とは?
こちらも「女性」という意味ですが、「(成人した)女、婦人」という訳が付いているように大人の女性のみを指します。
つまり、子どもや動物、植物に対して使うことはできません。
また、“woman”は社会的な性、すなわち「gender(ジェンダー)」を表しています。
より丁寧に表現する場合は“lady”という言葉も使うことができます。
「woman」の使い方
A. She is a woman teacher. (彼女は女教師だ)
B. She is a pretty woman. (彼女は可愛い女性だ)
「female」と同様に「woman」も形容詞的に働くことができるので、A. のように「woman+職業」という形をとることがあります。
B. は一般的な名詞の使い方です。
「female」と「woman」の違い
動植物含め、生き物を生物学的に判断したときの「女・雌」を表す言葉が「female」です。
一方の“woman”は社会的に見たときの「大人の女性」を表します。
日常会話で使われるのは“woman”の方が多いですが、公的な書類などでは“female”を見かけることも多くなります。
まとめ
ここまで“female”と“woman”について違いを見てきました。
生き物としての「雌」というニュアンスが強い“female”と、社会で生活している、いわゆる「女性」を表す“woman”なので、きちんと使い分ける必要があります。
「sex」と「gender」の違いも含めて、違いを理解しておきましょう。