どちらも怪獣ブームがきっかけで広まった?
この記事では「ガレージキット」と「フィギュア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ガレージキット」とは?
1980年代の特撮ヒーロー・怪獣ブームの際に大手玩具メーカーから販売されたフィギュアは実際のテレビに登場した着ぐるみとは全くかけ離れた造形のものが多くありました。
また特定の「ウルトラマン」「ゴジラ」「バルタン星人」等の人気キャラクターしか商品されない事を不満に思ったファンが自らファンド(紙粘土)で造形したものをシリコンで型抜きし、レジンキャストを注入して完成。
それを個人レベルで販売したのがガレージキットの始まりだと言っていいでしょう。
完全に完成しておらず、手足のパーツは自身で接着する必要があります。
また彩色もされていないため、購入者が塗装しなくてはなりません。
また型はシリコン製がほとんどのため、レジンを注入剥離する度に型の劣化は必然。
少量生産かつ受注生産が多いと言えます。
「フィギュア」とは?
古くは『マルサン』や『ブルマァク』社のウルトラ怪獣のソフトビニール人形が挙げられます。
70年代における『ポピー』社の「超合金」や「ジャンボマシンダー」『タカラ』社の「リカちゃん人形」も代表的な商品でした。
基本的に完成した状態で販売されています。
90年代後半以降、中小規模のフィギュア製造販売店が増加。
ファン向けに未塗装・完成品の状態で販売されているものも珍しくなくなりました。
「ガレージキット」と「フィギュア」の違い
「ガレージキット」と「フィギュア」の違いを、分かりやすく解説します。
「ガレージキット」は原型は造形師が作った「フィギュア」になります。
型を取りますが気泡を防ぐためにも、ある程度パーツ毎に型を取らざるを得ません。
このためプラモデルほど細かいパーツの組み立てはありませんが、頭、胴体、腕などのパーツ毎に分かれた状態で販売されています。
自身で接着し彩色する必要があり、まさにキットだと言えるでしょう。
ガレージキットは大手玩具・模型メーカーの様に費用のかかる金属製の型は作れません。
必然的にシリコン型を使う事になりますが、生産数を増やすと型が劣化してしまいます。
このため少量生産が基本になり、受注生産の場合も珍しくありません。
少量生産ゆえに価格設定は高めのものがほとんどです。
フィギュアは完成、彩色された状態で販売しているものが大半だと言えるでしょう。
まとめ
ガレージキットはマイナーな作品、キャラクターを実像化する事も多く、基本的に少量生産で高めの価格設定だと言えます。
またプラモデルほどパーツ数は多くないもの、分割され未完成でパッケージングされていますので組み立てる必要があります。
一方のフィギュアは既に塗装済みで完成した状態で販売されている事がほとんどだと言えるでしょう。