日本における普通の羊肉の定義とは?
この記事では「普通の羊肉」と「サフォーク羊肉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普通の羊肉」とは?
一般的に日本における羊肉の需要は低く、ほぼ100%に近い99%が海外産の羊肉が普通だと言えるでしょう。
輸入先はオーストラリアとニュージーランドのオセアニアの二カ国が両巨頭。
ラムとマトンについては既知の方も多いと思われます。
前者は生後一年未満、後者は2歳以上羊肉にあたります。
オーストラリア産の羊肉はプライムラム、ニュージーランド産はロムニー産が多いと言えるでしょう。
「サフォーク羊肉」とは?
世界的にも肉用羊の種類として有名。
まず肉用羊の食べ物といえば同品種を思い浮かべる方も多いと言えるでしょう。
その実日本では飼育されている箇所は少なくジンギスカンの本場札幌とご当地グルメで羊肉で街おこしをしている長野県程度です。
「普通の羊肉」と「サフォーク羊肉」の違い
「普通の羊肉」と「サフォーク羊肉」の違いを、分かりやすく解説します。
かつては普通の羊肉といえばサフォーク羊肉の時代もあったのは間違いありません。
しかし現在では日本向けの羊肉はオーストラリア産のプライムラムが主力になっているため、普通の羊肉イコールサフォーク羊肉とは言えなくなりました。
プライムラムは羊毛種と肉用種を一元交配。
そこで生まれた子供にまた別の肉用種を掛け合わせた二元交配に当たります。
日本の米で例えるならば近年人気のひとめぼれはコシヒカリと初星の交配ですが、初星の親もコシヒカリです。
羊先進国のオーストラリアで同様により美味しく品種改良されたのがプライムラムだと言えるでしょう。
まとめ
普通の羊肉=サフォーク羊肉はかつては常識的だったと言えます。
しかし現在では日本における主要輸入先であるオーストラリアの主力羊はサフォーク種をはじめとした肉用種を祖父・父に持つプライムラムに移行しています。
このため普通の羊肉=サフォーク羊肉の図式は成り立たなくなりました。
強いていえば日本の米の新しい品種で良く使われる“○○系”ならば間違いではないと言えるでしょう。
普通の羊肉=サフォーク系羊肉のプライムラムが表現としては正しい様に思えます。