この記事では、「状況」と「現状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「状況」とは?
「状況」とは変化する物事の一定条件下におけるありさまを指します。
一定条件は時間的条件である場合がほとんどです。
いつのありさまか指定しないなら基本的には現在のありさまを指しますが、時間を指定して以前のありさまや今後ありえるありさまを指すこともあります。
また何月何日何時時点のありさまなど一つの場面のありさまだけを切り出して使うだけでなく、時間経過に沿った一定時間内の連続した様子を指すこともあるでしょう。
「現状」とは?
「現状」とは変化する物事における現在のありさまです。
現在の状況を指す言葉なので略して現状という言葉になっています。
そのため過去や未来の様子やありさまを現状と表現することはありません。
また時間経過で様子が変わるかどうかも問わず、今現在という時間的条件においてどのようなありさまなのかを指す言葉です。
状況という言葉は現在時点での様子以外も指す言葉なので、具体的に現在のことを指しているというのがわかりやすい言葉として使われます。
「状況」と「現状」の違い
「状況」と「現状」の違いを、分かりやすく解説します。
変化する物事の一定の時間的条件下における様子やありさまが「状況」で、変化する物事の現在の様子やありさまが「現状」です。
「状況」は時間を指定することで以前の様子もこれからの様子についても言及できますが、「現状」は現在の様子についてだけを指し過去も未来も指せません。
様々な時間を指定して使える「状況」の中でも、現在だけを指定して意味を狭めるかわりに伝わりやすくした言葉が「現状」です。
まとめ
時間を指定すればどの時間の様子に対しても使えるのが「状況」で、「現状」は今現在の様子にしか使えないというのが両者の違いです。
広い範囲に使える言葉の意味を限定することで、何を指しているかわかりやすくした言葉はいくつかありますが、「状況」と「現状」もその一つといえます。
