「ばっくり」と「ざっくり」はそれぞれどんな時に使う言葉でどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「ばっくり」と「ざっくり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ばっくり」とは?
「ばっくり」とは、「大きく開いているさま」を表す言葉です。
布に裂け目が入り穴が開いている様子やワニが口を大きく開ける姿など、閉じていたところが大きく開くさまを表す時に使います。
開く素振りを見せなかったものがおもむろに開く様子に対して用いられることが多く、しっかりと閉じ合わされていたカバンの口が大きく開いたり紙が破れて裂け目ができたりなど誰が見てもはっきりわかるほど大胆に大きく開いている場合に使われる表現です。
「ざっくり」とは?
「ざっくり」とは、「力強く断ち切るさま」を表す言葉です。
包丁で力任せに野菜を切ったり力いっぱい振り下ろしたクワで地面をえぐったりなど、深く大きく割れる様子を表します。
繊細に切るのではなくためらわず大胆に切る場合に用いる表現で、細かい部分を気にせず割り裂く様子から転じて「物事を大まかにとらえること」の意味で使われることもあります。
「ばっくり」と「ざっくり」の違い
「ばっくり」と「ざっくり」の違いを、分かりやすく解説します。
「ばっくり」と「ざっくり」はどちらも大きく切れるさまや大胆に裂ける様子を表すオノマトペの一種です。
とても近しいニュアンスの言葉ですが「ばっくり」は切れたことで生じた穴や裂け目などの空間を強調した表現なのに対し「ざっくり」は切る時の荒々しさや裂け目の乱れ具合など切り方を強調した表現です。
洋服を釘に引っ掛け裂いてしまった場合を例にすると、開いてしまった穴の大きさを強調するのが「ばっくり」で大胆な裂け方を強調するのが「ざっくり」という違いで使い分けられます。
まとめ
「ばっくり」と「ざっくり」は意味的にほぼ同じですがどの点を強調するかによって使い分けられます。
同じ結果でも表現の仕方によってふさわしい言葉は変わるのでニュアンスの違いを正しく理解して使い分けましょう。