物品や約束、返済などを求めることを表す言葉には「督促」や「要求」があります。
この記事では、「督促」と「要求」の違いを分かりやすく説明していきます。
「督促」とは?
「督促」は「とくそく」と読む言葉であり、約束や義務を果たすように促すことを表す言葉です。
「督促」は物事を実行させるように急がせることを表す時にも使うことが可能です。
「督促状」とは租税が期限までに支払われない場合に通知される書類を表す言葉であり、これを無視し続けると最終的に財産の差し押さえが行われます。
「督促」の類義語には「催促」がありますが、こちらは物事を早く行うようにしむけることを表す言葉です。
「要求」とは?
「要求」とは必要だと思っていることを相手に求めるという意味の言葉です。
「要求」は自分の願望以外にも仕事の内容に基づいて相手に求める場合など幅広く使うことが可能です。
「要求」は英語で“request”や“demand”であり、カタカナ語であるリクエストやデマンドは仕事の場面でもよく使われています。
「督促」と「要求」の違い
「督促」は相手に対して約束や義務を果たすように促すことを表す言葉であり、公的な機関による強制力があるものも存在します。
「要求」は必要だと思っていることを相手に求めるという意味の言葉です。
「督促状」は租税の義務を果たすように通知する書類であり、「要求書」は要求や要望をまとめた書類です。
「督促」の例文
・『督促の連絡が来たので、慌てて担当の人に変わりました』
・『税金の督促状が来ていたので、土日に支払うことにしました』
「要求」の例文
・『犯人の要求は身代金と移動手段であり、タイムリミットも短いことから素早く対応が行われました』
・『要求されたノルマが終わったので明日から休暇を取れます』
まとめ
「督促」は約束や義務を果たすように通知する言葉であり、「要求」は必要だと思っていることを求めるという意味の言葉です。