この記事では、「逆接」と「順接」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逆接」とは?
「逆接」は「ぎゃくせつ」と読みます。
意味は、「2つの文や文節を、矛盾や対立する内容であるとして結びつける文法のこと」です。
一般的に接続詞「しかし」や、接続助詞「~ても」などを使い、前の文章に反する結果につなげる表現のことです。
「逆接」の言葉の使い方
「逆接」は名詞として「逆接になる」「逆接表現」「逆接の助詞」などと使われます。
「逆」は「本来の方向・事態などと反対である」という意味、「接」は「触れるほど近づく」から転じて「くっつけてつなぐ」という意味、「逆接」で「本来の方向・事態などと反対にくっつけてつなぐこと」になります。
「順接」とは?
「順接」は「じゅんせつ」と読みます。
意味は、「2つの文や文節を、前の内容が後に続く内容の理由・原因・きっかけや条件などとして正しいとして結びつける文法のこと」です。
一般的に接続詞「それで」や、接続助詞「~ので」などを使い、前の文章から結びつく結果につなげる表現のことです。
「順接」の言葉の使い方
「順接」は名詞として「順接になる」「順接表現」「順接の助詞」などと使われます。
「順」は「筋道に従って進むこと」「障りがない」「都合がよい」という意味、「接」は「くっつけてつなぐ」という意味、「順接」で「筋道に従って進む様にくつけてつなぐこと」になります。
「逆接」と「順接」の違い
「逆接」は「本来の方向・事態などと反対にくっつけてつなぐこと」です。
「順接」は「筋道に従って進む様にくつけてつなぐこと」です。
「逆接」の例文
「逆接」の例文は以下の通りです。
・『彼の説明は逆接が多い』
・『逆接で言うとよりネガティブになる』
・『結果が好転する逆接文もある』
「順接」の例文
「順接」の例文は以下の通りです。
・『順接でダラダラ説明されるとくどく聞こえる』
・『英語の文法は順接でも結果が先に来る』
・『「風が吹けば桶屋がもうかる」は順接だ』
まとめ
今回は「逆接」と「順接」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。