この記事では、「出てくる」と「表われる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出てくる」とは?
「出てくる」とは、「内側にあるものが外側に出つつある」さまや「事象や現象などが発生し始める」様子などを示す言葉です。
「出現する」もしくは「生じる」などという語句と同じようなニュアンスで使われており、「あふれる」ないし「ひらめく」などという語句と似たような意味をもつ表現として使用されています。
「表われる」とは?
「表われる」とは、「今まで見えていなかったものが表に出てくる」さまや「隠れていたものなどがはっきりと見えるようになる」様子などを示す言葉です。
「発覚する」あるいは「感知される」などという語句と似たようなニュアンスで用いられており、「兆(きざ)しが見える」ないし「隠しきれない」などという語とほぼ同様のニュアンスで用いられています。
「出てくる」と「表われる」の違い
「出てくる」と「表われる」は、どちらの語句も「あるものが表に顔を出す」などという同じような意味合いで使われています。
「太陽が出てくる」および「太陽が表われる(現れる)」などという同じような文脈で使うことができる表現である一方、「ちょっと外に出てくる」という使い方をする場合は「ちょっと外に表われる」という文章ではやや違和感がありますので、双方がもっているニュアンスは一部異なっていると言えます。
「出てくる」の例文
・『顧客が外に出てくるまでここで待っていましょう』
・『彼女が本来もっているリーダーシップが少しずつ表に出てくる』
「表われる」の例文
・『作りあげた作品に表われる製作者の深い思い』
・『疲労の色が表われるメンバーを尻目にリーダーは前進し続けます』
まとめ
「出てくる」と「表われる」は、いずれの言葉も「あるものが外に飛び出す」などという意味合いで使われています。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じて上手に使い分けるようにしましょう。