この記事では、「官吏」と「公務員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「官吏」とは?
「官吏」とは、「かんり」と読む言葉で役人、官人、官員などの意味を持ちます。
もとは中国の皇帝直後属の役人を指す「官」に使える役人たちをさす言葉となります。
日本では第二次世界大戦ごろまで特定の役職をさして使われています。
第二次世界大戦後には、日本国憲法で、内閣に関係する条文の第七条及び、第七十三条の中で用いられています。
また、日本国憲法での地方公務員は、「官員」となっているため、子の意味では区別されます。
現在一般的には、公務員または国家公務員と同義とされています。
「官吏」の言葉の使い方
「官吏」は、かつての日本国憲法にもとづいた国家運営の役割に関係していましたが、現在では、検察庁法に基づく官職への官吏叙級についてのみ使われています。
そのため、現在では一般的に使われない言葉となります。
「公務員」とは?
「公務員」は、国または地方公共団体の公務に従事するものです。
国家公務員法、地方公務員法に規定される一般職員のほか、特別職の内閣総理大臣、国務大臣、国会議員、裁判官、地方議会の議員、地方公共団体の長を含みます。
「公務員」は、非営利目的で、国や地域全体のために働くという使命があります。
「公務員」の言葉の使い方
「公務員」は、その性質から国民の税金を用いて運営されているため、一般的な職業に就いて税金を納める側に人たちとその税金を活用する側の公務員として区別されて使われています。
「官吏」と「公務員」の違い
「官吏」は、役人、官人、官員などの意味を持ち時代によっては特定の役職などをさしますが、「公務員」は国や地方公共団体の公務に従事する人という違いがあります。
まとめ
「官吏」と「公務員」の違いを説明しました。
「官吏」は、役人、官人、官員などの意味をもち、日本国憲法にも使われていますが、一般的には、公務員または国家公務員と同義とされています。
現在では一般的に使われない言葉となります。
「公務員」は、「公務員」は、国または地方公共団体の公務に従事するものです。