「逆境」と「試練」の違いとは?分かりやすく解釈

「逆境」と「試練」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「逆境」【ぎゃっきょう】と「試練」【しれん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「逆境」とは?意味

不運な境遇に遭うことを「逆境」【ぎゃっきょう】といいます。

苦労と感じる出来事に何度も遭ったとしても落ち込むことなく、前向きに生きようとしたり、頑張る気持ちを持って突き進む人のさまを表すわけです。

思い通りにはいかない現実に塞ぎこむことなく、不幸で苦労が多いことをあえて自分に課せられた試練だと考える者はまさに「逆境に強い人」になります。


「試練」とは?意味

与えられたことを自分なりにどう乗り越えていくかを考えて、実行に移すことを「試練」【しれん】といいます。

「試練に耐える」とは、ひどいことをされてもいかに耐え抜き、喧嘩にならないようにするといった意味があるわけです。

反対に、人として立派になってもらうため子供にあえて難しい問題を与えて解決するための策を考えさせ、自力で乗り越えられるよう「試練」を与えることもあります。


「逆境」と「試練」の違い

「逆境」「試練」の違いを、分かりやすく解説します。

あえて試練を乗り越えて、いい方向に向かわせて努力することを「逆境」といいます。

「技術を持って逆境とたたかう」といえば、自分たちの技で不況を乗り越えたり、敵視する企業とやり合うといった状況を表すのです。

もう一方の「試練」は、大変な苦労を耐えたり、困難を乗り越えることを「試練」といいます。

試練を与えられたことに文句を言うのではなく、あえて乗り越えるため挑戦するその姿勢を指す言葉です。

「逆境」の例文

・『逆境に強い社員を育てることが、不況で生き残る戦略だ』
・『逆境をばねにして懸命に働けば、明るい未来になるだろう』

「試練」の例文

・『彼は島で生き抜くため、数々の試練に耐えて乗り越えた』
・『弟子が立派に仕事ができるよう、今こそ試練を与えるときだ』

まとめ

どちらも自分にとって与えられた問題を考える場面で使われている言葉ですが、使う場面や意味に違いがありますので、うまく使い分けてみるといいでしょう。

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