「版権」というのはオリジナルを使用する権利のことですが、適用されるのはアニメや映画だけではなく、絵画や音楽など全ての創作物に関連があります。
ではなぜ「版権」というのでしょうか。
この記事では、「版権」と「二次創作」の違いを分かりやすく説明していきます。
「版権」とは?
「版権」とは、自分の創作物を登録して、それを使用するためには「使用料」を支払うという仕組みのことです。
「版権」は古い言い方で、現在は「著作権」と言います。
元々はヨーロッパの出版業界で、誰かが所有している原版を使用して複製を行う権利のことを示していました。
英語の著作権が「copyright」すなわり「コピーする権利」というのはここから来ています。
日本語の「版権」も同じように原版の所有権のことです。
「二次創作」とは?
「二次創作」とは、「一時創作」を「オリジナル」と言い換えるとわかりますが、「オリジナル」を利用して別の創作物を作成することを言います。
「版権」と「二次創作」の違い
「版権」と「二次創作」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は創作物の扱いに関する言葉であるのは同じですが、実際には微妙な力関係で成り立っています。
前述のように「二次創作」は、元の作品をベースに別の作品を作り上げる事ですが、それは自由にできるわけではなく、そこには「版権」という壁があります。
つまり、「版権」を取っている「二次創作」は合法ですが、取っていない場合には違法になります。
さらに、微妙なのは「オリジナル」と「二次創作」の境界線が簡単には決められないという部分で、それがあるために「版権」を取らない「二次創作」が「オリジナル」という名目で存在しているという事になります。
まとめ
この記事では、「版権」と「二次創作」の違いを、解説してきました。
前述のように、「版権」は出版業界の用語から来ていますが、その後変更された「著作権」に関しては一般的な言葉になっています。
その中でも音楽や一部の出版に関しては「著作権使用料」のことを「印税」と言います。