「半数以上」と「過半数」の違いとは?分かりやすく解釈

「半数以上」と「過半数」の違いとは?違い

多数決というのは民主主義の原則のように言われていますが、その基準は「半数以上」でしょうか、それとも「過半数」でしょうか。

そもそもこれらの違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「半数以上」「過半数」の違いを分かりやすく説明していきます。

「半数以上」とは?

「半数以上」とは、文字通り「半数以上」という意味で、それ以外の意味はありません。

この「半数」というのは、例えば全体が100の時は50になりますが、全体が25の時は12. 5で人間の場合には12人と13人の間ということになり「半数以上」は13人より多い場合ということができます。


「過半数」とは?

「過半数」とは、文字通り「半数を超過する」という意味の言葉です。

「半数」に関しては既に解説したように全体の数を2で割った結果となり、「過半数」はそれを「越える」というのが定義なので、全数が100の場合には51かそれより多ければ「過半数」ということになります。

英語で「過半数」を表すのは「majority」になります。


「半数以上」と「過半数」の違い

「半数以上」「過半数」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、対象になっている物の半分より多いという意味で使われる物ですが、決定的な違いがあります。

それは、「丁度半分」が含まれるかどうかです。

つまり、「半数以上」「以上」という言葉が含まれているので「丁度半分」も含みますが、「過半数」は半分を超えているという意味なので「丁度半分」は含みません。

したがって賛成の多数決を取って何かを決定する際の基準は「半数以上が賛成」ではなく、「過半数が賛成」が正しい表現になります。

まとめ

この記事では、「半数以上」「過半数」の違いを、解説してきました。

民主主義の原則は過半数の賛成というのは当然のように思われますが、統計学的にみると、例えば1000人のうち一人だけ賛成が多い場合にそれが民意と言えるでしょうか。

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