「二律背反」という言葉がありますが、これは論理学の世界のもので、かなり特殊な状態を表しています。
さらに、似たような言葉で「排反」もありますが、違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「背反」と「排反」の違いを分かりやすく説明していきます。
「背反」とは?
「背反」とは、ほとんどは「二律背反」という意味で使用される言葉で、これは「2つの論理的に成り立つ結論が相反している」という状況を表します。
ドイツ語の「アンチノミー」を日本語に訳した言葉です。
この状態場合によっては「矛盾」と捉えられることもあります。
「排反」とは?
「排反」とは、「2つの集合の間に包含関係が全く無いような事象」のことを言います。
一番わかりやすいのは、「サイコロを振って1が出る」と「サイコロを振って奇数が出る」は同時に成立しますが、「サイコロを降って偶数が出る」と「サイコロを降って奇数が出る」は同時には成立しません。
後者のことを「排反事象」と言います。
「背反」と「排反」の違い
「背反」と「排反」の違いを、分かりやすく解説します。
ここで説明するのは特に「二律背反」と「排反事象」の違いになります。
この2つは「反」という文字が使われ、読みも同じなので、同じ意味の言葉ではないかと思われがちですが、実際には大きな意味の違いがあり、使われる場面も違っています。
すなわち、「背反」は哲学や論理学の世界で使用される「並んで成り立つお互いに相反する結論」という意味で、「排反」は、数学の確率論の世界で使用される「一方が起こればもう一方は起こる事はない」という意味になります。
従って、簡単に言えば「背反」は2つとも成立するものだが、「排反」はどちらかしか成立し得ないものと言えるでしょう。
まとめ
この記事では、「背反」と「排反」の違いを、解説してきました。
ここまで説明したように、この2つは、使用されるシチュエーションが違う言葉なので、同時に見る事はありません。
また意味が違うので、交換しても意味が成立するということも無いので、気をつけなければなりません。