「公妾」と「愛妾」の違いとは?分かりやすく解釈

「公妾」と「愛妾」の違いとは?違い

この記事では、「公妾」「愛妾」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「公妾」とは?

キリスト教では離婚してはいけない、側室を置くのも許されない欧米諸国の宮廷で採用された制度を「公妾」【こうしょう】といいます。

この歴史的制度は個人が好きという感情を持って傍に置くよりも、廷臣として重要な役割を担う存在でした。

しかし、表向きは愛人として扱われていた女性を指す呼び方です。

当時は非嫡出子には男性からの相続権は受け取れなかったのですが、国王と「公妾」の間に子供が産まれたときは男であれば家臣にしたり、女性なら良家に嫁がせるといった道を歩みました。


「愛妾」とは?

欧米で近世に採用されていた「愛妾」【あいしょう】は、側室制度を採用してはいけないキリスト教で採用された歴史的制度です。

愛人の中で最もお気に入りの妾【そばめ】を指す言葉であり、既婚者である男性が妻とは違う別の女性を傍におき、経済的援助して生活させ、愛情も注ぎます。

あくまでも寵愛を受ける女性を指すもので、法的な関係性はありません。

たいていは身分が高く、金持ちである男性が複数の愛人の生活も面倒を見て、妊娠すればその子供も養うといった男性もいたのです。


「公妾」と「愛妾」の違い

「公妾」「愛妾」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも「妾」といった漢字を使った言葉ですが、離婚できなかったキリスト教の信者が自分の傍に妻とは別に女性を住まわせます。

この女性は「公妾」といい、愛人というよりも廷臣として仕事する人を指す言葉でした。

もう一方の「愛妾」は深い愛情を受ける女性を指す言葉であり、「好き」という感情を持った男性が生活の面倒を見てあげていたのです。

なかには複数人の愛人を寵愛し、気分次第でその日に抱く女性を決めて愛します。

法廷で意見することはなく、あくまでも男性を愛し、付き合う女性のことを指すのです。

まとめ

同じ「妾」を使った言葉を指しますが、意味に違いがありますので、どのような女性にどう使うか工夫して使いこなしてみるといいでしょう。

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