この記事では、魚の「バター焼き」と「ムニエル」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「バター焼き」とは?
下処理した白身の魚をバターで焼いた料理を「バター焼き」【ばたーやき】といいます。
内臓をとった魚が食べやすくなるよう臭みを取り除く日本酒をかけておき、フライパンにバターを溶かして魚をのせて焼けば旨みが詰まった料理になるのです。
日本で食べられている魚料理であり、ネギを入れたり、オクラを添えるといった和食料理に仕上げます。
お好みで魚の内側に胡椒や塩をつけたり、生姜やニンニクで味付けする「バター焼き」もあり、彩りとして小口にした青葱をまぶす場合もある魚料理です。
「ムニエル」とは?
魚の切り身に小麦粉を全体的にまぶし、焼いた料理を「ムニエル」といいます。
小麦粉でまぶせば魚の旨みが外に出てしまわず、美味しく食べられる料理になるわけです。
フライパンで焼けば外側はパリッと焼き上がり、中はほっくりとしたやわらかな身が食べられます。
使う魚はフランスであればヒラメを、日本では鱈【たら】を使うのが一般的です。
他にもスズキやカジキといった魚を使ったり、帆立、海老などの食材を使い、家庭でも気軽に調理されています。
使う調味料は食用油ではなく、バターを使って焼くのが特徴的です。
「バター焼き」と「ムニエル」の違い
「バター焼き」と「ムニエル」の違いを、分かりやすく解説します。
鰤【ぶり】や鮭、白身魚と幅広い種類の魚を丸ごと使ったり、切り身を使うところが切り身を料理する「ムニエル」と違うところです。
「バター焼き」は、日本でよく作られている和の味付けになり、魚の内臓を抜き取って日本酒を振りかけたものをバターで焼く料理を指します。
もう一方の「ムニエル」は“meunier”(ムニエ)と読み、意味は粉屋といった言葉が元になっています。
バターをフライパンで溶かし、そこに片栗粉を上からまぶした魚の切り身を焼く料理です。
上から魚に小麦粉をまぶすため、周囲にも飛び散った粉が身から出た旨みを吸い込み、閉じ込めるため美味しさが逃げません。
焼きあがった後はお好みでオリーブオイルや塩、胡椒といった調味料をかけて食べてもいい料理です。
まとめ
バターを使った魚料理を2つご紹介しましたが、日本では「バター焼き」を、フランスでは「ムニエル」と覚えておくといいでしょう。