わずかな差を表す言葉として「間一髪」と「紙一重」があります。
この2つはどのように使い分ければいいのでしょうか。
この記事では、「間一髪」と「紙一重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「間一髪」とは?
「間一髪」とは、「物事がギリギリまで迫っている様子」を表す言葉です。
髪の毛一筋ほどの隙間しかないギリギリの様子を表します。
一般的には寸前まで迫ったがギリギリのところで回避に成功した際に危険がこれ以上ないほどにまで切迫していたさまを表す意味で用いられる表現です。
「紙一重」とは?
「紙一重」とは、「紙一枚程度しかないほんのわずかな隔たり」を表す言葉です。
物と物の間に紙一枚ほどのわずかな隔たりがあるさまを指します。
一般的には物事の差が極めて小さいことを表す意味で使われます。
違いはあるもののほとんど同じであるという違いの小ささを強調するニュアンスと、紙一枚程度のわずかなものであっても差が確かにあるという小さく見えるが明確に差があることを強調するニュアンスの2つの意味で使われる言葉です。
「間一髪」と「紙一重」
「間一髪」と「紙一重」の違いを、分かりやすく解説します。
「間一髪」と「紙一重」の違いは「緊急性」です。
「間一髪」は目前に危険が迫っている緊急の状況を表すのに対し「紙一重」は2つのものの間にわずかな差があることを表し緊急性は含みません。
そのままだど衝突してしまう状況が「間一髪」で差はあるが放置しても衝突しないのが「紙一重」と区別することも可能です。
「間一髪」の例文
・『ぶつかる寸前にハンドルを切り間一髪で正面衝突を回避した』
・『間一髪のところで助けに入る』
「紙一重」の例文
・『紙一重の差で破れる』
・『実力差は紙一重でどちらが代表に選ばれるかわからない』
まとめ
「間一髪」と「紙一重」は同じような雰囲気の表現ですが表す意味と使える状況が明確に異なります。
それぞれの意味を正確に理解して正しく使い分けてください。