この記事では、「観念的」と「抽象的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「観念的」とは?
「観念的」とは、具体的な事実に基づかず頭の中で組み立てられただけで現実には即していないことを意味します。
現実や事実を全く考慮することなく、頭の中で考えることが「観念的」となり現実とは異なることを意味します。
言い換えれば、「架空」や「非現実的」、「空想的」などになります。
また、「観念的」は「観念的な考え」や「観念的な意見」などといった形で使用します。
「抽象的」とは?
「抽象的」とは、いくつかの事物に共通したものを抜き出し、そのことだけについて考えること、頭の中でだけで考え具体性にかけることを意味します。
物事の一面だけを見て、実際の様子から離れていることを「抽象的」と言います。
言い換えれば、「漠然」や「とりとめのない」、「アブストラクト」などになります。
また、「抽象的」は、「抽象的な考え」や「抽象的な説明」などといった形で使用します。
「観念的」と「抽象的」の違い
「観念的」と「抽象的」の違いを、分かりやすく解説します。
「観念的」には、具体的な事実に基づかず頭の中で組み立てられただけで現実には即していないといった意味があります。
そして、「抽象的」には、いくつかの事物に共通したものを抜き出し一般化して考えること、頭の中でだけで考え具体性にかけるといった意味があります。
同じ具体性にかけることを意味する言葉ですが、「観念的」の場合は、頭の中で考えた結果、具体性にかけることを意味し、「抽象的」の場合は、物事への視点が広く、その結果、具体性にかけることを意味する言葉になります。
「観念的」の例文
・『彼が話す内容は常に観念的で話にならない』
・『私にとって、この作品は観念的要素が多く難しい作品でした』
「抽象的」の例文
・『抽象的な説明ではなく具体的な説明を求めます』
・『抽象的な言い回しばかりでは時間ばかりかかってしまいます』
まとめ
この2つの言葉には、同じ具体性にかけることでも以上のような違いがあります。