「懺悔」と「慚愧」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「懺悔」と「慚愧」の違いとは?違い

この記事では、「懺悔」「慚愧」の違いを分かりやすく説明していきます。

「懺悔」とは?

「懺悔」「ざんげ」と読みます。

意味は、神仏の前で罪悪を告白し悔い改めること、自分の罪を悔いて他人に告白すること、です。

また、キリスト教では、罪を告白し神の許しを請うこと、といった意味もあります。

この「懺悔」には、「悔いる」という文字が使用されています。

そのため、「懺悔」の場合、自分の罪悪を告白するだけではなく、そのことについて悔いること、悔い改める、という気持ちが含まれます。


「慚愧」とは?

「慚愧」「ざんき」と読みます。

意味は、自分の見苦しさや過ちを反省して心に深く恥じること、です。

「慚愧」「愧」には、はずかしめる、はじる、といった意味があります。

そのため、「慚愧」の場合、過ちなどを反省するだけでなく、恥じる気持ちを含むものとなります。


「懺悔」と「慚愧」の違い

どちらも、自分の罪や過ちに対する言葉ですが、その内容には違いがあります。

「懺悔」の場合、神仏や人の前で自分の罪を告白し、そのうえで、悔い改めることを意味します。

一方、「慚愧」の場合は、自分が犯した過ちを反省し心に深く恥じることを意味します。

「慚愧」には、神仏や人の前で自分の過ちを告白する必要はありません。

自分自身の心の中で深く恥じる行為のみとなります。

一方、「懺悔」の場合は、神仏や人の前で自分が犯した罪を告白する必要があり、そのうえで、悔い改める必要があります。

「懺悔」の例文

・『懺悔と反省は同じだと思っていましたが、実際には全く別物ということを知りました』
・『同じキリスト教でも、宗派によって懺悔の方法は異なります』

「慚愧」の例文

・『今回の過ちは、慚愧に堪えないことです』
・『日々の生活のなかで、慚愧することは大切です』

まとめ

似たような意味を持つ言葉ですが、それぞれの言葉が意味する内容には微妙な違いが存在します。

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