この記事では、「ゼロサム」と「トレードオフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゼロサム」とは?
ゼロサムは、zero sumとも表記可能な言葉です。
そもそもゼロサムは、英語のzero sumをカタカナに変化させた言葉であり、ゼロは0を意味しており、サムは合計とか総和を意味しています。
だからこそゼロサムは、合計するとゼロになるという意味を表すのです。
要するに、一方が利益を得ると他方が損失を被る事になるため、全体ではプラマイゼロの状態になるという意味で使われる言葉となっています。
「トレードオフ」とは?
トレードオフは、trade offとも表記される言葉です。
こちらも英語のtrade offをカタカナにして日本語化した言葉であり、交換するという意味を持っているトレードに、〜から離れる等の意味を有するオフの文字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
以上の事からトレードオフは、何かを得ようとすると別の何かを失うという事を示すのです。
経済的な関係を表現する際に用いられる事が多い言葉で、例えば失業率を下げようとすると、物価が上昇してしまうといった事に対して、このトレードオフの言葉が使用されています。
「ゼロサム」と「トレードオフ」の違い
ゼロサムとトレードオフの文字表記を並べてみると、使用している文字も読み方も全然違う言葉同士であると気付けるものです。
所が表現する意味には似ている部分があるので、使い分けを考慮すると混同する恐れがないとは言えない言葉同士となっています。
とはいえ表現する意味には違いがあるので、そこを把握すれば問題なく使い分けが可能です。
まずゼロサムは、利益と損失の合計がプラマイゼロになる事を表します。
もう一方のトレードオフは、一方を追求すると他方で損失が出るといった両立しない関係を示すのです。
まとめ
2つの言葉は使用している文字も読み方も違っていますが、指し示す意味合いには似ている所があります。
故にそれぞれの言葉の意味をきちんと把握する事が、上手に使い分けを行うためには重要です。
ちなみにゼロサムは、一方の利益が他方の損失となり、それら全体の合計がプラマイゼロになるという意味で使われる言葉となっています。
対するトレードオフは、何かを得ると同時に何かを失うという両立出来ない関係性を示す言葉として用いられているのです。