この記事では、「押し出し」と「突き出し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「押し出し」とは?
押し出しとは相撲の決まり手のうち、基本的な技の1つです。
押し出しは、両手や片手で相手の胸や脇の下に宛てて土俵の外に出して勝つことをいいます。
手は筈(はず)という形になっています。
筈は、親指とそれ以外の4本の指をYの字に開いた形です。
土俵の外に出す時に相手が倒れれば、押し出しではなく押し倒しとなります。
相撲の中では基本中の基本とされるもので、寄り切りに次いで多く見られる決まり手です。
大相撲中継を見ていると、必ずといっていい程目にすることがあります。
「突き出し」とは?
突き出しも相撲の決まり手の1つで、基本的な技になります。
相手の胸や肩などを強く突っ張って、土俵の外に出して勝つ決まり手です。
その際に相手を土俵上に倒した時には、突き出しではなく突き倒しとなります。
突っ張りは平手で相手の胸や肩などを突く技で、上向きに突き飛ばすように繰り出します。
その勢いで相手の体が突き飛ばされ土俵の外に出たのが突き出しです。
「押し出し」と「突き出し」の違い
押し出しも突き出しも82手ある相撲の決まり手の1つです。
押し出しは手が相手に触れた状態で土俵の外に出すものですが、突き出しは相手を突いた時の勢いで土俵の外に出すことを指しています。
突き出しの場合には、手は相手の体から離れています。
手や腕の力だけで相手を突き飛ばしているように見えますが、実際は鋭い出足も必要です。
どちらも相撲の中では基本的な技ですが、押し出しの方が現れる確率は格段に高くなっています。
突き出しは珍しい技というわけではありませんが、押し出しに比べると出現することは少ないです。
まとめ
押し出しは両手や片手で相手に触れた状態で押し、土俵の外に出す決まり手です。
それに対して突き出しは、両手や片手で相手を突っ張って土俵の外に出す決まり手で、手は相手の体から離れています。