この記事では、「焦点」と「重点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焦点」とは?
「焦点」は「しょうてん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「レンズなどで、一か所に光線が集中すること」という元の意味です。
2つ目は転じて「人々の注意や関心が集まるところ」という意味です。
3つ目は「ものごとの最も注目すべき点」という意味です。
「焦点」の言葉の使い方
「焦点」は名詞として「焦点が合う・合わない」「焦点を絞る」「焦点を当てる」などと使われます。
「焦」は「こ(げる)」とも読み「過熱により黒くなる現象」から転じて「気持ちがイライラすること」という意味、「点」は「小さなしるし」「特定の場所」という意味、「焦点」で「光が集まって焦げる場所」から転じて「人の意識が集中する特定の場所」になります。
「重点」とは?
「重点」は「じゅうてん」と読みます。
意味は「ものごとの最も力を入れる部分」です。
あるものごとの中で最も大切として、しっかり理解することを表します。
「重点」の言葉の使い方
「重点」は名詞として「重点を置く」として使われることが多くなります。
「重」は「おも(い)」とも読み「目方が大きい」「程度がはなはだしい」「大切である」「かさなる」という意味、「点」は「小さなしるし」「特定の場所」という意味、「重点」で「大切であるとして力を注ぐ特定の場所」になります。
「焦点」と「重点」の違い
「焦点」は「人の意識が集中する特定の場所」です。
「重点」は「大切であるとして力を注ぐ特定の場所」です。
「焦点」の例文
「焦点」の例文は以下の通りです。
・『虫眼鏡の焦点が黒く焦げる』
・『議題の焦点を絞る』
・『今回は裏方の仕事に焦点を絞る』
「重点」の例文
「重点」の例文は以下の通りです。
・『受験に向けて英語のヒヤリングに重点を置く』
・『しっかり確認することに重点を置く』
・『ビジネスマナーに重点を置いた研修を行う』
まとめ
今回は「焦点」と「重点」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。