「前代未聞」と「前人未到」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「前代未聞」と「前人未到」の違いとは?違い

この記事では、「前代未聞」「前人未到」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前代未聞」とは?

前代未聞とは、これまで一度も聞いたことがないような変わったことをいいます。

前代未聞の「前代」は今よりも前の時代という意味で、「未聞」はまだ聞いたことがないという意味になります。

これまで誰も経験したことがないような珍しいことが起きた場合に使用する四字熟語です。


「前人未到」とは?

前人未踏とは、今まで誰も成し遂げたことがないことをいいます。

前人未到の「前人」は過去から現在までの全ての人という意味で、「未到」は到達したことがないという意味です。

前人未到は新しい記録を作ったり、何かを達成した時などに使われます。

前人未踏という四字熟語もあり、前人未到と漢字が一字違うだけで意味は同じになります。


「前代未聞」と「前人未到」の違い

前代未聞は今まで一度も聞いたことがないような変わったことで、前人未到はまだ誰も成し遂げたことがないことをいいます。

前代未聞は非常に珍しいというニュアンスが強く、驚きが感じられます。

前代未聞はスキャンダル等ネガティブな出来事にも使われることが多いですが、ポジティブな出来事を表現することもあります。

前人未到は記録を塗り替えたり、偉業を達成したなどポジティブな出来事に対して使用します。

「前代未聞」の例文

・『この村で連続殺人が起きるなんて前代未聞の出来事だ』
・『メジャーリーグで投手がホームランを量産するなんて前代未聞の活躍といえるだろう』

「前人未到」の例文

・『この人は柔道で前人未到の10連覇という記録を達成した』
・『彼は前人未到の大記録を狙っている』

まとめ

前代未聞は今まで一度も聞いたことがないような変わったことをいい、前人未到は今まで誰も成し遂げていないことをいいます。

ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われるのが前代未聞で、ポジティブな意味で使われるのが前人未到です。

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