この記事では、「光栄ながら」と「僭越ながら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「光栄ながら」とは?
まず、「光栄」は「行動や業績を褒められたり、重要な役目を任されたりして名誉に感じることやその様」、「栄えることや栄えさせること」を意味する言葉です。
「光栄ながら」は「光栄ですが」や「光栄だけども」という意味合いを表すフレーズになります。
「光栄ながら」の使い方
「光栄ながら」は相手からの提案を断る時のクッション言葉として使われています。
「僭越(せんえつ)ながら」とは?
まず、「僭越」は「自分の地位や立場を逸脱して出過ぎたことをすることやその様」を意味する言葉です。
そして、「僭越ながら」は「自分の地位や立場、身分を越えて出過ぎたことではございますが」や「出過ぎた真似だけれども」のような意味合いを表すフレーズになります。
「僭越ながら」の使い方
「僭越ながら」は目上の相手がいる前で自分の考えや主張を発言する時のクッション言葉として使われています。
「光栄ながら」と「僭越ながら」の違い
「光栄ながら」は相手からの提案を断る時のクッション言葉として用いられているのに対し、「僭越ながら」は目上の相手がいる前で自分の考えや主張を発言する時のクッション言葉として用いられています。
「光栄ながら」の例文
・『光栄ながら、今いただいたお話はお断りさせていただきます』
・『光栄ながら、パーティーへの出席は遠慮させていただこうと思います』
・『光栄ながら、食事会への参加は控えさせていただこうと思います』
「僭越ながら」の例文
・『僭越ながら、お客様は私が担当させていただきます』
・『僭越ながら、私の意見を申し上げます』
・『誠に僭越ながら、本日司会を務めさせていただきます○○と申します』
まとめ
「光栄ながら」と「僭越ながら」はどちらもクッション言葉として使われているフレーズですが、全く違う意味合いを表すと言うことでした。