英語には『重要な』という形容詞が多く存在しますが、それぞれのニュアンスは微妙に違っています。
例えば“Vital”と“Essential”がそうです。
どちらも中級英語の形容詞として頻出しますが違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では“Vital”と“Essential”の違いを分かりやすく説明していきます。
「Vital」とは?
一言で表現すると『これが存在しないと存続や成否に関わるぐらい重要』という意味を表す形容詞です。
海外医療映画やドラマ、今ではカタカナでも出てくる“Vital sign(s)”(バイタルサイン)をご存知でしょうか?脈拍や呼吸、体温など生命維持をする為の体の活動を表すものです。
まさに生命の存続に関わります。
実は言語学的にラテン語で“Vita”は『生命』を表します。
そこに『al』(~に関して)という言葉が一緒になり『生命維持に関わるぐらい重要』という意味でスタートしたのがこの単語の語源です。
もちろん比喩的表現で“Tom’s support is vital to our success!”(トムのサポートは我々の成功に不可欠です!)としてトムのサポートがないとプロジェクトそのものが存続の危機に関わってくるぐらい重要ですという意味で使うこともあります。
「Essential」とは?
一方“Essential”はもう少し意味が違います。
『重要な』ことには変わりはありませんが、『本質的に』という意味を指す形容詞です。
こちらも語源で見ると『Essence』(本質)という言葉と『al』(~に関して)が一緒になり、『本質にかかわる重要な』という言葉になっています。
本質的とは『物事の根本的な部分に関係すること』です。
つまりこの『本質』が存在しないと成り立たない、つまり、その物事が持っている本来あるべき姿のことを指します。
例えばお酒を造るにあたり、水は本質に関わる重要な要素です。
これがないとそもそもお酒が出来ません。
味噌を作る場合の大豆も『本質的』な材料です。
「Vital」と「Essential」の違い
この2つの違いは『存在しないとものごとの成否に関わるぐらい重要』か『本質的なものでないとそもそも存在できないぐらい重要』かで区別をつけることができます。
少しややこしくなってきましたが、もう少し例を挙げてみてみましょう。
まずは“Vital”から。
“Teachers and parents play vital roles in children’s education at school. ”(子供たちの学校教育において、教師と両親は重要な役割をしている。)
これは教師だけでは学校における子供の教育は成功しないので、両親のサポートも成否に関わるぐらい重要であるという意味になります。
ある見方では両親は学校教育には必要ないかもしれません。
しかし、良い教育を成功させるには間違いなく両親の協力は必要です。
この意味から“Vital”を使っています。
次の例は“Essential”です。
“We all know communication in English is essential for successful business in US regions. ”(我々は英語でのコミュニケーションはアメリカ地区でのビジネスの成功に本質的に重要であると知っている。)
実は英語はアメリカの法律で定められた公用語ではありません。
しかし、アメリカでは英語を使う人口が大半を占めているので、本質的にアメリカでビジネスを成功させる為には英語を駆使しなければなりません。
ですので、ここで“Essential”という形容詞を使っています。
まとめ
如何でしたでしょうか。
様々なニュアンスを持った『重要な』という形容詞がある英語ですが、今回の『Vital』と『Essential』は主な代表例です。
形容詞は名詞や動詞から発展しているケースが多いので、迷った場合は元の意味は何なのかを辿ると理解が深まります。
是非試してみて下さい。