北海道なので雪がよく降るようなエリアでは、雲を見ると雪が降る雲なのかがわかると言う話もあります、そのような雲のことを「雪雲」と言います。
それでは、この「雪雲」とはどういう意味でしょうか。
また、「雨雲」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「雪雲」と「雨雲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「雪雲」とは?
「雪雲」とは、「ゆきぐも」と読み、上空に広がって雪を降らせるような雲のことです。
気象用語では「乱層雲」とよばれ、学術名は「ニンボストラトゥス」で、略号は「Ns」です。
高度は2kmから5kmくらいの中層にできます。
気象用語としては、後述の「雨雲」との違いはありません。
「雨雲」とは?
「雨雲」とは、「あまぐも」と読み、上空に広がって雨を降らせる雲のことで、「雪雲」と同じ「乱層雲」のことを言います。
天気予報などではこの雲の発生の状況を「雨雲レーダー」で捉えることによって、地域ごとの雨の予想を行います。
このレーダーは山の上に作られ、発射した電波が帰ってくる率や時間などで雲の位置や大きさなどを観測するものです。
「雪雲」と「雨雲」の違い
「雪雲」と「雨雲」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの雲は、実質的には同じものと言っても良いでしょう。
気象の用語としては、前述のようにどちらも乱層雲と呼ばれるものです。
同じと言うのは、雨になるか雪になるかは地上の温度によって左右されるので、雲があるような上空では変わりがないと言えます。
しかし、乱層雲は低層から中層に広がるので、地上との温度の差は大きくはなく、場合によっては雲になっている段階で雨になるか雪になるかは決まっている状況もありえます。
例えば雲の中に氷晶が多い「雪雲」の場合には太陽光の反射率が若干高くなり、水滴だけの「雨雲」よりも明るい色にる可能性はあります。
しかし、色の違いは高さや方向での太陽光の当たり方によって全く違ってくるので、それだけで判断することはできません。
まとめ
この記事では、「雪雲」と「雨雲」の違いを、解説してきました。
この2つを区別できると言う説もある為、次に見るときには比べてみるのも面白いでしょう。