この記事では、「退職証明書」と「離職票」の違いについて紹介します。
退職証明書とは?
退職証明書とは、その会社に在籍していたことやその期間を証明する書類になります。
元従業員から請求があった場合に、会社が発行するものです。
退職証明書は公的な書類ではないので、必ず発行しなければならないというものではありません。
退職した人から請求があった場合にのみ発行することが多いです。
退職証明書は、転職先の企業から求められた場合などに使用します。
中途採用の場合、履歴書に書かれている内容と相違がないかを確認したりします。
また、国民健康保険や国民年金の手続きをする場合などに使用することもあります。
離職票とは?
離職したことを公的に証明する書類です。
正式には、雇用保険被保険者離職票といいます。
離職票を発行するのはハローワークですが、ハローワークから直接送られるわけではありません。
退職した会社経由で送られてきます。
離職票には、離職前の賃金や離職理由などが記載されています。
離職票は退職した人が、ハローワークで求職の手続きや失業給付の申し込みを行う際等に必要な書類です。
離職票の記載内容により、失業給付の給付日数や金額などが変わってきます。
また、退職理由には自己都合と会社都合があり、自己都合で退職した場合には失業給付に関して3カ月間の給付制限期間が設けられています。
自己都合なのか会社都合の退職なのかも離職票に記載されています。
退職証明書と離職票の違い
退職証明書は公的な書類ではありませんが、離職票は離職していることを証明する公的な書類です。
退職証明書は、転職先の企業から求められた場合や離職票が届く前に国民年金や国民健康保険の手続きをする場合に使います。
国民年金や国民健康保険の手続きは、離職票でも行えます。
また、離職票は失業給付を受け取るために必要な書類です。
まとめ
退職証明書と離職票の違いは、公的な書類かどうかと用途にあります。