この記事では、「謙遜」と「慎み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「謙遜」とは?
謙遜は、けんそんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、自らを低くして他者にゆずるといった意味を持っている謙の漢字に、自分を差し置いた上で人を立てるとかへりくだる、といった意味を有する遜の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
故に謙遜は、へりくだった態度を取る事や控え目に振る舞う事を表すのです。
つまりは自分を否定してやや価値を下げる様な態度を取りつつ、相手を引き立てる様な振る舞いをする事を、この謙遜という言葉を使って表現します。
「慎み」とは?
慎みは、つつしみと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、注意して失敗しない様にするや振る舞いに気を付けるといった意味がある慎の漢字に、平仮名のみを加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から慎みとは、控え目な振る舞いをする事を示すのです。
要するに、出しゃばらず遠慮がちな振る舞いを行う事に対して、用いられる言葉となっています。
「謙遜」と「慎み」の違い
謙遜と慎みの文字表記を並べて見比べてみると、使用している文字も読み方も違っているものです。
所がどちらも控え目な態度を取る、といった似た様な意味を所有している点がややこしかったりします。
とはいえ意味のニュアンスには違いがあり、謙遜は相手を引き立てるために、自分を下げて控え目に振る舞う事を表すのです。
一方の慎みは、失敗しない様に控えめな振る舞いをする事を示します。
まとめ
2つの言葉は文字表記も読み方も似てはいませんが、どちらも控え目な態度といった似た意味合いを指し示す言葉です。
ただし似た様な意味でもニュアンスには相違点があるので、そこを踏まえればきちんと使い分けを行えます。
ちなみに謙遜は、相手を引き立てるべく、へりくだった態度を取るといった意味で使われる言葉です。
対する慎みは、失敗しない様に慎重に控えめな振る舞いをするといった意味の言葉として用いられています。