「発声」と「発語」の違いとは?分かりやすく解釈

「発声」と「発語」の違いとは?違い

「発声」「発語」はどちらも人間が体から音を発することを表す言葉です。

2つの言葉はどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「発声」「発語」の違いを解説します。

「発声」とは?

「発声」とは、「人が体を使って音声を発すること」を意味する言葉です。


「発声」の使い方

人をはじめとする動物の多くには声帯と呼ばれる器官を用いて体から音声を発する機能が備わっています。

声帯の作用により体から音を発することを「発声」といいます。

簡単に言えば「声を出すこと」「発声」で声の大きさや内容にかかわらず物理的に音が出ていれば「発声」です。

話したり叫んだり歌ったりなど声を出すこと全般を指すほか、唸り声のような全く意味のない音声を発する行為も含みます。


「発語」とは?

「発語」とは、「言語を発すること」を意味する言葉です。

「発語」の使い方

自分の名前を名乗ったり希望を伝えたりなど聞く人が理解できるはっきりとしたことばを話すことを表します。

一般的には子供の成長過程において意思疎通のためのことばを発することを表す意味で使うことが多く、日本人なら日本語として意味の伝わることばを話し始めるのが「発語」に当たります。

最初に言語を話し始めるという意味もありますが、訓練して話せるようになるなど必ずしも最初のことばだけを指す表現ではありません。

「発声」と「発語」の違い

内容や意味を問わず人が体から音声を発するのが「発声」、意味のある言語を音として発するのが「発語」という違いで区別されます。

聞いて理解できる意味のある内容を話すのは「発声」であり「発語」でもありますが、言語として成立していないうなり声や叫び声をあげるのは「発声」ですが「発語」ではありません。

「発声」の例文

・『発声練習する』
・『うまく発声できない』

「発語」の例文

・『発語が遅いと不安になる』
・『リハビリの一環として発語を訓練する』

まとめ

「発声」「発語」は発する音声に言語としての意味が含まれているかどうかで区別されます。

混同されやすい表現なので違いを正しく理解しておきましょう。

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