この記事では、「公平無私」と「厳正中立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公平無私」とは?
公平無私は、こうへいむしと読むべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、全てのものを同じ様に扱う等の意味を持つ公平の文字に、私的な感情にとらわれたり、利害の計算を行わないといった意味を所有する無私の文字を付け加える事により誕生した言葉となっています。
以上の事から公平無私は、一方に肩入れする事なく平等で、私情を挟まない様を示すのです。
「公平無私」の言葉の使い方
公平無私は、私情を持たずに公平に物事を見るといった意味の言葉として用いられています。
自らの利益を考慮したり、一方に肩入れせずに、平等な態度を取るという意味で、この公平無私の言葉は使用されているのです。
「厳正中立」とは?
厳正中立は、げんせいちゅうりつと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で記載されたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、厳格で正しいという意味の厳正の漢字に、対立するどちらの側にも肩入れしない等の意味がある中立の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
なので厳正中立は、厳しく公平さを守って偏らない立場を維持する事を表します。
「厳正中立」の言葉の使い方
厳正中立は、どちらにも肩入れせずに厳しく中立的な立場を維持する、という意味の言葉として使われているのです。
要するに、対立する同士のどちら側に対しても味方せずに、厳しく中立の立場を守るという意味合いの言葉として使用されています。
「公平無私」と「厳正中立」の違い
公平無私と厳正中立の漢字表記を比べると、使われている漢字も読み方もまるで違う言葉同士です。
所がどちらも、一方に肩入れしない、という似た様な意味合いを持っている言葉同士である点がややこしかったりします。
とはいえ厳正中立の方が、より強く偏りのない立場である事を、強調する言葉です。
まとめ
2つの言葉は使用している漢字も読み方も、特に似てはいません。
ですがどちらも、一方に肩入れせずに偏らない立場になる、といった似た意味を指し示す言葉同士です。
ただし公平無私は、平等で私心を持たない様子といった意味を示します。
対する厳正中立は、厳しく公平さを守りつつ、偏らない立場を維持するという意味を表すのです。
だからこそ厳正中立の方が、似た様な意味合いでもより強めの意味を有しています。