この記事では、「傍ら」と「そば」の違いを分かりやすく説明していきます。
「傍ら」とは?
「傍ら」とは、「あるものが人や物などのすぐ近くにある」さまや「物と物の間に位置している」様子などを示す言葉です。
メインとなる事柄の「側面」あるいは「一方で」などというニュアンスで使われることもある文言で、距離的な近さを表すだけではなく、「あることをしながら」などという意味合いでも使用されることがある表現です。
「そば」とは?
「そば」とは、「ある場所からそれほど距離が離れていない」さまや「ある時点から時間的な隔たりがほとんどない」様子などを表す言葉です。
漢字では「側」または「傍」などと表記されており、「人や物などのすぐ近く」ないし「わき」などというニュアンスで用いられる文言です。
「傍ら」と「そば」の違い
「傍ら」と「そば」の違いを、分かりやすく解説します。
「傍ら」と「そば」は、いずれの語句も「主たるもののすぐ近くに位置する」さまや「端に寄った所にある」様子などを示す言葉です。
それぞれ似たようなニュアンスで使われる言い回しですが、「傍ら」は「あることを行うのと同時に」などという別の意味をもっている一方で、「そば」という語はそのような意味では使われておらず、「あることが行われてから時間的な隔たりがそれほどない」という微妙に異なる意味合いで使われる表現になります。
「傍ら」の例文
・『子供たちが食事をはじめた傍ら、母は別の料理に取りかかりました』
・『姉は父を介護する傍らで、弟たちの面倒まで見てくれています』
「そば」の例文
・『わたしのそばからけっして離れないようにしてください』
・『家のすぐそばにある空き地でとても可愛い子猫を見つけました』
まとめ
「傍ら」と「そば」は、いずれの語句も「あるものの近く」または「時間的に隔たりがない」などという意味合いで使われている似たような言葉です。
それぞれの微妙なニュアンスの違いに気を付けながら、上手に使用するようにしましょう。