この記事では、「星雲」と「銀河」の違いを分かりやすく説明していきます。
「星雲」とは?
「星雲」とは宇宙空間に漂うガスや宇宙塵が集まったものです。
宇宙空間には星間ガスと呼ばれる水素やヘリウムの気体が漂っていたり、宇宙塵と呼ばれる星の残骸やデブリの欠片などが漂っていますが、それらが重力にとらわれると核となる物質の周囲に集まります。
そうして重力にとらわれた星間ガスがプラズマによって発光したり、光を反射している様子が煌めく雲のようにみえることから「星雲」と名前が付きました。
長い時を経て「星雲」がより高密度に大質量に集まると新しい星になると考えられています。
「銀河」とは?
「銀河」とは星やガス宇宙塵などの宇宙空間にある物質が巨大な重力によってとらわれてできている天体です。
地球は太陽の重力にとらわれて太陽の周りを回っていますが、「銀河」も同じように超大質量ブラックホールを中心に太陽のような恒星であったり地球のような惑星、宇宙塵やガスにダークマターなどが重力に捕われ漂っています。
「銀河」は宇宙空間に地球から観測できるだけでも数兆単位で存在し、太陽とその周りを周回している地球などを含む惑星を指す太陽系も、天の川を中心とする「銀河」の一部分に過ぎません。
「星雲」と「銀河」の違い
「星雲」と「銀河」の違いを、分かりやすく解説します。
天体の一つでありなんらかの重力を持つ物質の周囲に宇宙ガスや宇宙塵が集まったものが「星雲」です。
「銀河」は太陽すらも比べ物にならないくらいの超大質量ブラックホールに恒星などの様々な星や「星雲」などの天体や、それ未満の宇宙ガスや宇宙塵などが集まってできている超巨大な天体になります。
まとめ
どちらも重力を持つほどの質量を核として星間ガスなどが集まっている天体ですが、規模と天体にとらわれているものが違います。
「星雲」の重力にとらわれているのはガスや宇宙塵だけですが、「銀河」は星や「星雲」といった天体すらも中心にあるブラックホールの重力にとらわれている、文字通りスケールが違う超巨大な規模の天体です。