この記事では、「星団」と「銀河」の違いを分かりやすく説明していきます。
「星団(せいだん)」とは?
「星団」とは、「お互いの重力相互作用の影響で、同じガスから生まれた恒星が結び付いて形成された集団」のことです。
「星団」は主に「球状星団」と「散開星団」の2つに分類されます。
「球状星団」は数万から数百万の恒星が球状の領域に集まっている星団のことであり、多くは金属量が少なく、生まれてから100億年以上経つ年老いた星で形成されているのが特徴です。
主な「球状星団」にはヘルクレス座の「M13(ヘルクレス座球状星団)」やみずがめ座の「M2」、りょうけん座の「M3」、ケンタウルス座の「オメガ星団」などがあります。
「散開星団」は数十から数百の恒星が最大50光年の領域に集まっている星団のことです。
地球からでは「天の川」付近にたくさんの「散開星団」を見ることができます。
主な「散開星団」には牡牛座の「M45(プレヤデス星団)」や「melotte25(ヒアデス星団)」、かに座の「M44(プレセペ星団)」、さそり座の「M7(トレミー星団)」、かみのけ座の「melotte111(かみのけ座星団)」などがあります。
「銀河(ぎんが)」とは?
「銀河」とは、「重力の作用によって拘束された恒星やガス状の星間物質、ダークマター(暗黒物質)などから形成される巨大な天体」のことです。
「銀河」には数百万から数千億の恒星が存在しているとされ、宇宙全体には、この「銀河」が数千億個あると考えられているそうです。
ちなみに、私たちが住む地球は「天の川銀河」に存在しています。
「星団」と「銀河」の違い
「星団」と「銀河」の違いを、分かりやすく解説します。
「星団」は「同じガスから生まれた恒星が結び付いて形成された恒星の集団」のことです。
対して、「銀河」は「恒星やガス状の星間物質、ダークマター(暗黒物質)などが重力によって拘束された巨大な天体」のことです。
規模で見た場合、「銀河」に存在する恒星の集団が「星団」とも解釈できます。
まとめ
「銀河」に含まれる恒星の集まりが「星団」ということでした。