この記事では、「ヌクマム」と「ニョクマム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヌクマム」とは?
「ヌクマム」とは、ベトナム料理に用いられる調味料です。
「ヌクマム」は魚醤の一種であり、「マム(魚介類に塩を加えた発酵食品)」の一種でもあります。
塩と小魚を樽や壺に入れ、半月から1年間、冷たい場所で熟成させて得られる浸出液がこの「ヌクマム」です。
「ヌクマム」はベトナム料理における代表的な調味料であり、日本料理で言うところ「醤油」に当たります。
魚から生成される「ヌクマム」は独特の香りを持っており、これを苦手と感じる人も少なくありません。
「ヌクマム」で煮炊きをしたときに出る香りはよく「くさや」に例えられます。
特に質の低い「ヌクマム」はより香りが強いとされています。
逆に、「ヌクマム」は魚の旨味と塩味をたっぷりと含んでおり、その味に魅了される人も多いようです。
「ヌクマム」を使った料理には、ベトナム料理の代表格と言っても過言ではない「フォー」やつけ汁の「ヌクチャム」などがあります。
また、調理以外にも、漁師やダイバーが体を温める目的で「ヌクマム」を飲むことがあるそうです。
「ニョクマム」とは?
「ニョクマム」とは、先述した「ヌクマム」のことであり、ベトナム料理に用いられる小魚を塩漬けにして発酵させた調味料です。
「ヌクマム」と「ニョクマム」の違い
「ヌクマム」と「ニョクマム」の違いを、分かりやすく解説します。
結論から述べると、「ヌクマム」と「ニョクマム」は「小魚を塩漬けにして発酵させたベトナム料理に用いられる調味料」を指す言葉です。
2語の違いは単純に日本語表記によるものであり、「ヌクマム/ニョクマム」の他、「ヌクナム」や「ヌォクマム」、「ヌックマム」と表記されるケースもあります。
まとめ
「ヌクマム」と「ニョクマム」はどちらもベトナム料理に用いられる調味料の一種を意味する言葉であり、日本語での表記が違うだけということでした。