この記事では、「しきび」と「さかき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しきび」とは?
「しきび(櫁・?)」とは、マツブサ科シキミ属に分類されている常緑低木や小高木のことを意味しています。
「しきび」は「しきみ」の別名です。
「しきみ」は漢字で、「樒」や「?」などと表記します。
樹高は2〜5mで、中には10m以上になるものもあります。
3月〜5月に黄白色の花が咲きます。
実がなるのは9月〜10月で、八角形の袋果です。
種子は黄褐色で光沢があります。
強い芳香があり、有毒植物です。
墓地や寺院に植えられている他、枝を仏前や墓前に供えます。
「さかき」とは?
「さかき」とは、モッコク科(サカキ科・ペンタフィラクス科)サカキ属に属している常緑低木や小高木のことを表しています。
漢字表記では、「榊」があり、国字です。
樹高は6m〜10mくらいあります。
開花時期は6月〜7月で、5弁花の白い花が咲きます。
花が咲き進むにつれ、黄色を帯びてきます。
10月〜12月に球形の実がなり、熟すと赤紫色から黒色に変化していきます。
「さかき」は神社の境内などに植えられている他にも、神棚に飾ったり、神事に用いたりします。
代用として、「ひさかき(?)」を使うこともあります。
「しきび」と「さかき」の違い
「しきび」と「さかき」の違いを、分かりやすく解説します。
「しきび」はマツブサ科シキミ属ですが、「さかき」はモッコク科(サカキ科・ペンタフィラクス科)サカキ属に属しています。
また、「しきび」は花被片が16〜24枚ありますが、「サカキ」は花弁が5枚で、下向きに花が咲きます。
「しきび」と「さかき」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「しきび」の別称には、「はなしば(花柴)」、「はなのき(花木・花の木)」、「こうしば(香柴)」などがあります。
また、「しきび」の英語表記は「Japanese star anise」、「aniseed tree」などになります。
そして、「さかき」には、「まさかき (真榊)」 、「ほんさかき (本榊)」などの別名があります。
さらに、「さかき」は英語で「sakaki」と表記します。
「しきび」と「さかき」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。