「辻利」と「祇園辻利」の違いとは?分かりやすく解釈

「辻利」と「祇園辻利」の違いとは?ビジネス・就職・転職

京都を中心にして、抹茶を扱っている「辻利」という名前が入った会社や店舗などがたくさんあります。

それでは、この「辻利」とはどういう意味でしょうか。

また、「祇園辻利」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「辻利」「祇園辻利」の違いを分かりやすく説明していきます。

「辻利」とは?

「辻利」とは、江戸時代の1860年に京都の宇治で辻利右衛門(つじ、りえもん)とその弟三好徳次郎によって起こされた茶葉の専門店である「辻利」のことで、その後継承、発展し、現在では京都だけではなく日本中に販売店などを持つ、宇治茶の専門店として最も有名なものです。


「祇園辻利」とは?

「祇園辻利」とは、前述の三好徳次郎の子供が台湾に渡って日本茶を広めた後、その子供が日本に戻って京都の祇園で店舗が発展した会社です。

本家の「辻利」が宇治の会社であることを強調しているのに対して、こちらは名前の通り「祇園」を打ち出しています。

さらに最近では和風喫茶店の「都路里」という名前の店舗も展開しています。


「辻利」と「祇園辻利」の違い

「辻利」「祇園辻利」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、もともとは1860年に辻利右衛門が作った京都でお茶を扱う店から来ているということは同じですが、現在では別会社になっており、そもそも経営母体が違います。

この2つの違いを簡単に表現するなら、「創業者、辻利右衛門の本家の系統を継いでいるのが辻利」で、「辻利右衛門の弟で一緒に創業した三好徳次郎の系統なのが祇園辻利」ということになります。

つまり、もともとは同じ店をやっていた兄弟のそれぞれの系統が今は別々の会社をやっているとおいう状況なのです。

まとめ

この記事では、「辻利」「祇園辻利」の違いを、解説してきました。

しかし、ややこしいのは「辻利」という名前を持つのはこの2つ以外に「辻利兵衛本店」「辻利茶舗」なども存在し、かなり複雑な状況です。